笑顔の仮面

聴診器

笑顔の裏に潜むうつ病

うつ病というのは誰でもかかりやすい疾病の一つで、自分は絶対にかかることはないと自負していても、気が付かないうちにうつ病に悩まされていた、などということは頻繁に起きていることです。うつ病のなかでも厄介なのが、微笑み鬱という症状です。その病名のとおり、日常生活の中で笑ったり、人と明るく接することができるものの、実は心に病を抱えているという状態です。まさに、仮面をかぶっている状態のまま生活を続けていることになります。この微笑み鬱が厄介だとされる理由には、自分自身でもその症状に気が付きにくいという点にあります。普通のうつ病のように気力を失ったりすることはなく、いつもどおり起床して仕事へ出かけたり、学校へ行き、職場の同僚や友人と明るく接することができてしまいます。そのため、周囲が微笑み鬱を患っていることに気づくわけもなく、ましてや本人にすらうつ病の自覚はないのです。微笑み鬱は、誰かといるときよりも、一人でいる時に気づきやすい症状です。友人や家族、それに恋人と一緒にいるときには明るく振る舞いますが、家に帰って一人になった時に、ぐったりと疲れて何もやる気が起きなかったり、休みの日には眠りこけてしまうなどの症状があれば危険サインです。

微笑み鬱の症状がある人は周囲の人と一緒にいるときには、普通の人として極力振る舞おうとします。症状が現れるのが、一人になったときです。そこで、一人になった時に冷静になって自分を見つめ直してみましょう。仕事へ行くことが億劫だったり、人と接することに実は心理的な負担を感じてはいないかを、自分と向き合いながら確認します。もし、そうした自覚があり、その状態が長く続いていることがわかれば、それは明らかに微笑み鬱の疑いが強いと言える状況にあります。一人でいる時に気分が優れない状態が続くようであれば、すぐに心療内科にかかることです。心療内科では、うつ症状に対して様々なアプローチをしながら、その症状を細かく分析して診断します。微笑み鬱と診断された場合には、それに見合った治療法を施します。最も効果的だとされている治療方法に、認知行動療法があります。認知行動療法は、うつ病特有のマイナス思考を抑制し、それ以上落ち込まないように気分を変える方法です。マイナス思考に自分自身がどっぷりと浸かってしまうことを回避し、気分を改善する効果があるため、心理的な負担を軽減することができるのです。心療内科で治療を受ければ、自分の気持を改善できるようになります。

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